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【マッチレビュー】横浜・F・マリノス vs 鹿島アントラーズ | 勝敗を分けたラスト20分

鹿島アントラーズ

開幕戦から、これほど心拍数の上がる試合になるとは思いませんでした。2026年8月7日、MUFGスタジアムで行われた横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズは、最後の最後まで目を離せないゴールラッシュになりました。

鹿島は横浜FMに4-3で勝利。新シーズンの初戦で勝点3を手にしましたが、勝敗を分けたのは、やはりラスト20分の戦い方だったと思います。

横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズの試合結果

2026年8月7日の明治安田J1リーグ第1節、横浜F・マリノスと鹿島アントラーズの一戦は、鹿島が4-3で勝利しました。会場は新たに生まれ変わったMUFGスタジアム。入場者数は63,960人と発表され、新シーズンの開幕戦らしい大きな盛り上がりでした。

試合は開始7分、横浜FMの三井寺眞選手がゴールを決めて動きます。鹿島も11分にレオ・セアラ選手が同点ゴールを奪い、すぐに試合を振り出しへ戻しました。

しかし、18分には横浜FMの谷村海那選手が追加点を記録。前半は横浜FMが2-1とリードして終えました。

後半に入ると、鹿島は58分にレオ選手が再び決めて同点に追いつきます。その後、横浜FMの谷村選手が81分に勝ち越しゴール。スコアは3-2となり、残り時間を考えると、鹿島にとってかなり厳しい状況でした。

それでも、ここから試合は大きく動きます。

前半の鹿島は横浜FMの勢いに苦戦

試合の序盤は、横浜FMの前向きなプレーが目立ちました。新監督のもとで迎えたホーム開幕戦ということもあり、選手たちはボールを奪ったあと、素早く前へ出てきます。

鹿島は相手の中盤を経由する攻撃に対して、守備の距離感を整えるまでに時間がかかりました。守備の距離感とは、選手同士が離れすぎず、相手にパスコースを簡単に与えない位置関係のことです。

一度ボールを奪っても、前線へつなぐ前に横浜FMのプレッシャーを受け、攻撃が止まる場面がありました。特に横浜FMのサイド攻撃には苦しめられ、鹿島の最終ラインが後ろへ下がる時間が続きます。

ただ、前半11分の同点ゴールは鹿島にとって大きな意味がありました。レオ選手が限られたチャンスをしっかり決めたことで、試合を完全に相手の流れにしなかったからです。

私が長く鹿島を見てきて感じるのは、苦しい時間帯に得点を取れるチームは、試合の中で息を吹き返しやすいということです。このゴールが、後半の粘りにつながりました。

レオ・セアラが示した決定力

この試合の鹿島で最も大きな存在感を放ったのは、2得点を挙げたレオ・セアラ選手でした。

横浜FMは守備ラインを高く保ちながら、鹿島の前線をオフサイドにかけようとしていました。オフサイドとは、攻撃側の選手が相手の最終ラインより前でボールを受けることを制限するルールです。

そのため、鹿島の前線には細かな動き出しと、パスを出すタイミングが求められました。レオ選手は簡単に自由を与えられたわけではありませんが、少ないチャンスをゴールに変えています。

58分の同点ゴールも、まさにストライカーらしい得点でした。試合の流れが横浜FMに傾きかけたタイミングで決めたことで、鹿島は再び追いつくことができました。

一方で、谷村選手の2得点を許した守備には課題が残りました。攻撃陣が4点を奪ってくれたからこそ勝てた試合ですが、次の試合ではゴール前でのマークと、クロスへの対応を修正したいところです。

勝敗を分けたラスト20分

試合の最大のポイントは、横浜FMが81分に3-2としたあとです。時間は残り10分を切り、鹿島にとっては攻めるしかない状況でした。

ここで鹿島は焦ってロングボールを繰り返すのではなく、相手陣内でボールを動かしながら、サイドや中央からゴール前へ迫っていきました。相手陣内とは、相手チームが守っている側のエリアを指します。

後半終盤は、横浜FMもリードを守るために守備の比重が大きくなりました。鹿島はその変化を見逃さず、前線へ人数をかけます。攻撃の枚数を増やすというのは、ゴール前に入っていく選手を増やすことです。そのぶんカウンターを受ける危険もありますが、この試合では勝利のために必要な判断でした。

そして後半アディショナルタイム9分、チャヴリッチ選手が同点ゴールを決めました。さらに12分にもチャヴリッチ選手がネットを揺らし、鹿島がついに4-3と逆転します。

この2得点は、単に最後まで走った結果ではありません。ボールを失ってもすぐに奪い返し、ゴール前に人数を送り続けた積み重ねが、劇的な逆転につながりました。

鹿島アントラーズが開幕戦で得たもの

4-3というスコアだけを見ると、攻撃が大きく評価される試合です。実際、レオ選手の決定力と、チャヴリッチ選手の終盤の仕事は見事でした。

ただ、私はこの試合で最も評価したいのは、3-2とされたあとも、チーム全体が勝利をあきらめなかったことです。開幕戦の大舞台で、しかもアウェイに近い雰囲気の中、流れが悪くなっても下を向きませんでした。

もちろん、3失点は改善が必要です。横浜FMのサイド攻撃を抑えきれなかった場面や、谷村選手への対応には、次の試合へ向けた課題があります。

それでも、最後の20分で3-2を4-3へひっくり返した事実は大きいです。新加入選手や若い選手にとっても、この勝利は今後の自信になるでしょう。

まとめ|鹿島の逆転劇を次の試合につなげたい

横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズは、鹿島が4-3で勝利しました。試合を分けたポイントは、次の3つです。

  • 前半は横浜FMの勢いに苦しんだ
  • レオ・セアラ選手が2度の同点ゴールを決めた
  • ラスト20分に攻撃の人数と強度を落とさなかった

守備面には課題が残りましたが、開幕戦で勝点3をつかんだことは大きな一歩です。次に鹿島の試合を見るときは、終盤の選手配置と、ボールを失った直後の守備にも注目してみてください。新シーズンの鹿島がどこまで成長するのか、一緒に見届けていきましょう。